Deportare
速く滑るためのアルペンスキー理論 phase4 もっともっと必要、上下動の重要性
世界のコーチたちと話をしてきて、日本でのアルペンジュニアレーサーへの教え方に疑問があるので、どうして動かないといけないのか、ということをテーマに全6回(予定)で解説します。
そもそもスキーのテクニックって、そんなに毎年コロコロ変わりません。(※アルペンスキーの世界では。日本独自の技術選は別です)
基本は昔から同じで、スキーの進化とともに技術は進化するものの、基本が変わったり、何かが根底から変わるということはありません。
強いて言えば、車がオートマになって楽になったっってことです。余計なことを人間がしなくて済むようになりました。
先行動作が最低限で済むようになったとか。
カービングスキーになって、スキーがターンしやすくなったということで、スキーをたわませるという基本は変わっていません。
そんなことを順を追って説明したいと思います。
Phase4は上下動の重要性について追加です。
トランポリンを例にとるとわかるように、高いところから落ちてくると、より深く沈みます。
止まった状態で踏んだところで、深くは沈みません。
どいういうことかというと、動いて高いところから来る場合のみ、スキーは深く「たわむ」のです
「たわませる」ためには、自分が動いて、「上に解放」された一瞬を作ることで、ターンの時に一気に体重を乗せてスキーをたわませることができます。
要するにスキーに「メリハリ」をつけるのです。
そういう動きをジュニア時代に繰り返し練習し、体に覚え込ませ、どんな時でもスキーの圧と解放を感じて動けるようになっていれば、色々なオプションテクニックを駆使して速く滑ることができます。
ジュニア時代から「頭を動かさない」と言って動きを止めてしまうと、次がありません。
動いていいのです。上に伸びてもいいのです。
上に伸びてしまっても、将来的に動く方向を変えることは簡単です。
そもそも動かない滑りを動く滑りに変える方が大変です。
なのでまずは動くことから始めてみましょう
深く「たわませる」
↓
短いターン弧を描ける
↓
直線的なラインどりができる
↓
より速く滑れる